胎児スクリーニングとは一般的に胎児ドック・出生前検査とも呼ばれ、そのどれもがおなかの赤ちゃんの状態をより詳しく調べる検査になります。
当院では、超音波専門医でありかつFMF認定超音波医である院長が、出産前におなかの赤ちゃんが無事に育っているのか妊婦さんの不安な気持ちを解消するため、さまざまな胎児スクリーニングを行っています。

妊婦さんの血液の中に浮遊するDNAの断片から、ダウン症候群・18トリソミー・１３トリソミーの3種類に罹患している確率を算出します。
妊婦さんの血液中のDNAの断片のうち、約10％は胎盤に由来するDNAの断片で、胎盤のDNAは、原則として赤ちゃんと同じDNAになります。
結果が出るまでに10～14日程度要します。
陽性の場合、確定診断の羊水検査が必須になりますが、羊水検査費用の追加負担はありません。
※当院は出生前検査認証制度等運営委員会（日本医学会）にNIPT実施医療機関（連携施設）として認定され、基幹施設の日本赤十字社医療センターと連携しております。

コンバインド検査とは、母体血清マーカー(採血)と超音波検査を組み合わせた検査で、胎児の染色体異常（ダウン症候群、18トリソミー、13トリソミー）に関する確率を計算します。
当院では初期胎児スクリーニング(※詳細は下記参照)で超音波を使って詳しく観察することにより、胎児の大きな形態異常の発見も可能です。
ご希望の方はお電話にてご予約ください。
結果が出るまでに14日程度要します。

妊娠初期の間に行う超音波検査で、主にダウン症候群、18トリソミー、13トリソミーなどの染色体異常のリスクを推定することができます。胎児に染色胎異常がある場合、この時期に限定して一過性の首の後ろのむくみ(NT)が出現し、それが増加するほど染色体異常のリスクが高まるとされています。当院ではそのNTの計測の他に、心拍数・鼻骨の観察・心臓内外の血流計測や染色体異常に関連する像、この時点でわかる胎児の構造異常の有無などについてあらゆる面から総合的に観察します。
結果は実際に超音波の画面をお見せしながらすべて口頭でお伝えします。
NTを測定するにはイギリスのFetal Medicine Foundationが認定したライセンスが必要となります。当院では院長は、NT、三尖弁逆流、鼻骨の有無、静脈管の波形のライセンスを取得しています。また、検査結果の分かりやすく丁寧な説明を心がけております。
※初期胎児スクリーニング検査はコンバインド検査で行う超音波検査と同じものになります。
※当院で妊婦健診されている方は、胎児スクリーニングが10,000円引きになります。

母体の血液を採取して行う検査で、ダウン症候群・18トリソミー・開放性神経管奇形の3種類に罹患している確率を算出することができます。結果が出るまでに10～14日程度要します。

妊娠中期の間に行う超音波検査で、胎児の身体の異常や各臓器の構造的異常を詳しく観察します。初期胎児スクリーニングでは観察することが出来なかった、赤ちゃんの心臓や口唇口蓋裂など、生まれた後に小児科に罹る問題がないかを詳細に観察します。
結果は実際に超音波の画面をお見せしながらすべて口頭でお伝えします。

胎児に染色体異常があるかどうかを調べる検査で、その他の胎児スクリーニングとは違い、羊水検査は確定診断になります。超音波で胎児の様子を確認しながら妊婦さんのお腹に針を刺し、羊水に漂っている胎児の細胞を採取します。合併症として、破水を引き起こすことで流産になることがありますが、その確率は（1/300～1/500）と言われています。
結果が出るまでに約14日間要します。